木工機械の大井工業
木工機械の大井工業
思いやる心
製造物責任法、住宅の品質確保に関する法律、環境法、環境ホルモン基準等の製造者に関係する強い法律が、20世紀最後の数年に次々と生まれました。これらは一言で言うと思いやる心で物作りをせよということではないでしょうか。

例えば住宅。住宅を建てる人は誰でも一生安心して住める筈だと思っています。一生に一度のお買い物と思う人の立場に立って家を建てれば、あちこちに優しい思いやりの配慮が生まれてくる筈です。地震で倒れないように、白蟻に食われないように、隙間風や雨漏りに悩まされないように、慎重に設計し丁寧に作る・・・日本の伝統には無言の信頼と約束がありました。

住宅に限らず、日本の技術に対する信頼、企業の理念に対する安心、高品質の誇りがありました。それがいつか「品質が良いのは当然、後は価格とデザインを選べば良い」と消費者は油断し、無理な価格を要求しました。これらの法律は、企業がコスト削減を追及する一方で、最終ユーザーに対する当然の配慮や環境への手当をいつか忘れかけ、無理な設計、手抜き工事、貧弱な製品へと繋がってしまったことへの警告ではないでしょうか。もしかして、生産の合理化により、使う人と作る人が直接触れ合わなくなった為に、”思いやる心”が、フッと置いていかれた瞬間があったかも知れない。工業製品だけでなく、自分で食べる気のしない農薬野菜や養殖魚を生産する農業、漁業従事者も消費者を思いやる心を忘れていたと言えないでしょうか。

21世紀を迎え、改めて消費者の為に最も良いものを届けるために、物作りの原点に立ち返り、あくまで品質の追及、性能の向上を徹底する心構えを確認する必要があります。その上で、コストの削減に努力して国際競争に強い日本の製造業を立て直さなければなりません。価格競争だけではアジア新興国に勝てる見込はありません。≪メイド・イン・ジャパン≫が品質の証である。全産業を挙げて日本製品の信頼を築き直し、ブランドを高める必要があります。どんな規模の製造業もどんな分野の企業でもこの品質に対する責任と誇り、ユーザーへの思いやる心を理念に据えることが大切だと考えます。

消費者にも、地球環境にも思いやりのある物作りをすることが、社会の役に立つことではないでしょうか。

大井工業株式会社
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